水曜どうでしょう聖地「平岸高台公園」の現在と旧HTB跡地の全貌
北海道発のローカルバラエティとして全国的な社会現象を巻き起こし、放送開始から30年近くが経過した現在も熱狂的なファン(通称・藩士)を生み出し続けている『水曜どうでしょう』。その象徴ともいえる場所が、札幌市豊平区に位置する平岸高台公園です。番組の名物コーナーである「前枠・後枠」が撮影されたあのすり鉢状の芝生斜面は、今なお全国からファンが足を運ぶ屈指の巡礼スポットとなっています。
北海道テレビ(HTB)の旧社屋が中央区の複合ビル「さっぽろ創世スクエア」へ全面移転してから年月が経ち、現地の風景にも変化が訪れました。旧社屋跡地の再開発や記念モニュメントの設置など、聖地を取り巻く環境はどのように進化したのか。現地へのアクセス方法や見どころ、ファンが知っておくべき最新事情をレポートします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:平岸高台公園は『水曜どうでしょう』前枠・後枠のロケ地であり、旧HTB社屋移転後も当時の傾斜や景観がそのまま保存されている。
- 要点2:隣接するHTB旧社屋跡地は住宅地として再整備され、敷地内には公式の「onちゃん記念碑」や案内板が設置されている。
- 要点3:最寄り駅の地下鉄南北線「南平岸駅」から徒歩約5分で到着可能だが、住宅街の公園であるため訪問時のマナー遵守が不可欠。
【聖地の原点】なぜ平岸高台公園が『水曜どうでしょう』前枠・後枠のロケ地に選ばれたのか?
『水曜どうでしょう』を語る上で欠かせないのが、本編の導入と結びを担当する「前枠」と「後枠」です。鈴井貴之と大泉洋の2人が、時に過酷なコスプレや身体を張ったスタントを繰り広げた舞台こそが平岸高台公園でした。
ロケ地に選ばれた理由は、極めて合理的かつローカル局らしいものでした。公園のすぐ真横に旧HTB社屋が存在しており、「スタジオを出て裏口から徒歩数十秒でカメラを回せる」という抜群の機動性と制作コストの低さが最大の決め手です。急な思いつきや早朝・深夜の突発的な撮影にも即座に対応できる現場として、ディレクター陣(藤村忠寿氏・嬉野雅道氏)にとってこれ以上ない環境でした。
冬には雪に覆われた急斜面をスキーやそりで滑り降りて激突し、夏には緑鮮やかな芝生の上で着ぐるみ姿のonちゃん(安田顕)がプロレス技を掛けられるなど、数々の伝説的シーンがこの高台で誕生しました。番組の成長とともに、一見どこにでもある近隣公園が、ファンにとってかけがえのない聖地へと昇華していったのです。
【最新状況】旧HTB社屋跡地はどうなった?現在の様子と「onちゃん記念碑」
2018年9月、HTBは開局50周年の節目に合わせて札幌市中央区の「さっぽろ創世スクエア」へ本社を完全移転しました。これに伴い、長年親しまれた平岸の旧社屋は解体され、その後の行方に注目が集まっていました。
旧社屋の跡地は大手ハウスメーカーによって大規模な戸建住宅街およびマンションとして再開発され、かつてのスタジオ棟の姿はありません。しかし、HTBと地域の手によって、この地がカルチャーの発信拠点であった記憶を残す取り組みが行われました。旧社屋の敷地一角(南側緑地エリア)に、HTBのマスコットキャラクターを象った「onちゃん記念碑」と『水曜どうでしょう』の歴史を刻んだ案内レリーフが建立されたのです。
公園のすり鉢状の地形そのものは札幌市が管理する都市公園として完全に維持されており、画面越しに見慣れた「あの斜面」を見上げるアングルは今も一切変わっていません。訪れたファンは、新設された記念碑を見学しつつ、番組当時のアングルで公園の景色を写真に収めることができます。
平岸高台公園へのアクセスと行き方|南平岸駅からの徒歩ルート
平岸高台公園へのアクセスは非常にシンプルで、札幌中心部からの移動も容易です。公共交通機関を利用する場合の標準ルートは以下の通りです。
札幌市営地下鉄南北線「大通駅」または「さっぽろ駅」から真駒内方面行きの電車に乗車し、南平岸駅で下車します(大通駅からの乗車時間は約8分)。西口改札を出て白石藻岩通を東側へ進み、緩やかな上り坂を登っていくと、徒歩約4〜5分で公園の入口に到着します。
車で訪問する場合は注意が必要です。平岸高台公園には専用駐車場が用意されていません。周辺道路は閑静な住宅街であり路上駐車は厳禁となっているため、車で向かう際は南平岸駅周辺のコインパーキングを利用し、そこから徒歩で向かうのが鉄則です。
また、冬季に訪問する際は、公園内のすり鉢状斜面が完全に凍結して非常に滑りやすくなります。前枠・後枠の雪景色を体感したい場合は、滑り止めのついたスノーブーツを着用するなど、足元の安全対策を万全にして向かいましょう。
あわせて巡りたい!札幌市内の『水曜どうでしょう』ロケ地一覧
札幌市内には、平岸高台公園以外にも番組ゆかりのスポットが点在しています。効率よく巡礼するための代表的なロケ地を整理しました。
まず外せないのが、現在のHTB本社が入居するさっぽろ創世スクエア(札幌市中央区北1条西1丁目)です。1階のエントランスロビーには番組関連の展示や大型onちゃんモニュメントが設置されており、オフィシャルグッズを扱うタリーズコーヒー併設ショップも営業しています。平岸高台公園とセットで訪れるべき最重要拠点です。
さらに、大泉洋が所属する「TEAM NACS」の原点である北海学園大学(豊平区旭町)や、企画の出発地点として幾度となく登場した札幌駅北口広場、さらにはオープニング映像などで使われた大通公園のテレビ塔周辺など、地下鉄南北線・東豊線沿線を中心に数多くの名所が存在します。1日乗車券を活用すれば、札幌市内の主要ロケ地を半日で効率的に巡ることができます。
聖地巡礼で絶対に守るべきマナーと地元住民への配慮
平岸高台公園を訪れるにあたり、最も重要なのが地域住民へのマナーと配慮です。ここは観光商業施設ではなく、札幌市民や近隣の子どもたちが日常的に利用する公共の憩いの場です。
特に意識すべきポイントとして、大声での談笑や番組のセリフを叫ぶといった騒音行為の禁止が挙げられます。住宅街の中に位置しているため、早朝や夕方以降の訪問は極力避け、日中の静かな時間帯に節度を持って行動することが求められます。
また、芝生エリアでの無理なそり滑りや立ち入り禁止区域への侵入、ゴミのポイ捨ては厳禁です。写真撮影を行う際も、一般の公園利用客や近隣の民家が画角に入り込まないよう細心の注意を払いましょう。ファン一人ひとりの良識ある行動が、この聖地が今後も開放され続けるための基盤となります。
【平岸高台公園】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:平岸高台公園のあの坂で、冬にそり滑りをして遊ぶことはできますか?
A1:一般の公園利用として雪遊びやそり滑りを楽しむことは可能ですが、番組のような過激なスピードでの滑走や危険な飛び降り行為は禁止されています。傾斜が急であるため、安全に十分配慮し、他の子ども連れや利用者に迷惑がかからない範囲で楽しむ必要があります。
Q2:旧HTB社屋の中を見学することは現在も可能ですか?
A2:旧社屋の建物自体はすでに解体されており、敷地は住宅街として再整備されているため、内部見学などはできません。ただし、敷地の一角に設けられた緑地スペースに「onちゃん記念碑」が設置されており、記念撮影や見学が可能です。
Q3:番組の公式グッズを購入したい場合、どこへ行けばよいですか?
A3:平岸高台公園周辺にはオフィシャルグッズの販売店舗はありません。グッズ購入を希望する場合は、札幌中心部にあるHTB本社(さっぽろ創世スクエア1階「HTBコーナー」)またはJR札幌駅構内の北海道四季マルシェ内HTBグッズ取扱コーナーを訪れるのが確実です。
まとめ:時代を超えて愛される「どうでしょうの聖地」へ
番組スタートから長い歳月が流れ、HTB本社の移転や周辺環境の再開発が進んでも、平岸高台公園が放つ独特の存在感は色あせていません。すり鉢状の芝生を見上げれば、寒空の下で奮闘していた鈴井貴之と大泉洋の軽妙な掛け合いが、今にも聞こえてくるかのようなノスタルジーに包まれます。
札幌市街地からのアクセスも良好で、新旧のHTBゆかりの地を巡るルートは北海道旅行のハイライトとしても最適です。マナーを守り、街の日常に溶け込む緑豊かな公園の空気を感じながら、伝説の原点へ足を運んでみてはいかがでしょうか。 (出典: 水曜 どうでしょう 公園(Yahoo!ニュース))